蟷螂拳(とうろうけん)の事・・①

今日は僕のプロフィール欄にも書いている蟷螂拳の事を書きます・・。

高校時代は合気道に夢中になっていました・・。

他に何の取柄もなかったので、技を極め、ゆくゆくは自分の道場を持ちたいと思っていました・・。

それなら「合気」だけではなく、当時流行っていた(ブルースリーとかジャッキーチェンとか)カンフーを融合させて新流派を立ち上げたら道場経営もやりやすいだろうと思い立ち、卒業後あと先考えずに中国に渡りました・・。

北京第二外国語学院という大学に親のコネで入学し、そこからバスで一時間程の東単という所に、もうかなりのジーサンなんだけど河北省では有名な蟷螂拳の達人が居て、外国人の弟子も取っていると人伝に聞き、早速入門しました・・。

高校生の頃、武田鉄矢主演の映画で「刑事物語」ってのがあったんですが・・主人公の片山刑事が蟷螂拳を使い、妙な奇声を挙げながらハンガーをヌンチャク代わりにしヤクザをバッタバッタとブッ倒していくのが物凄く印象的で・・現地で修行するなら絶対蟷螂拳にしようって決めてたんですよね・・。

蟷螂拳は17世紀初頭に山東省の「王朗」という人物によって創始されたと言われる蟷螂(カマキリ)の動作を取り入れた武術です・・。

この拳法は、王朗が当時中華最強と謳われていた少林寺の僧侶を倒して以後中国全土に広まり、年月とともに流派も多岐に分かれたんですが、大別すると動作が俊敏剛猛で技法が細密な「硬蟷螂拳」と、太極拳のように緩やかな套路を練る内家拳のような「軟蟷螂拳」の二つに分けられます・・。

僕が達人李老師に習うことになるのは、その二大流派の中間に位置すると言われる「軟七星蟷螂拳」で、北京にのみ伝えられ伝承者がとても少ないという流派でした・・。

長くなってきたので続きはまた次回に・・。

 

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