西健一郎・・。

今朝のニュースで、日本料理界の人間国宝とも言われる東京新橋「京味」の店主 西健一郎さんの訃報を聞きました・・。
料理界の最高勲章であるミシュラン三ツ星の受賞を何年も拒み続ける孤高の職人であり、有名人や食通が挙って日本一の料理人だという「西健一郎」の料理がどんなものなのか知りたくて、7年前常連だという友人(うどんが主食さん)に頼み倒して連れて行ってもらったことがありました・・。
その時は僕の修行が足らなかったのか、京料理の特徴である仄かな甘みや薄味のダシを理解出来ず、コースの最後まで頭の中がずーっと???になったまま終わりましたが、あの時最高の料理って誰もが頷き驚嘆するというシロモノでは無く、受け手側の我々にもある程度の経験値がなければ判らない微妙なもんなんだなという事を学びました・・。
あれから僕もそれなりに経験を積み、そろそろ日本料理の深淵を垣間見れるぐらいには成った気もするし・・近々再訪してその確認というか、自分の練度の試金石にしてみようと思ってた矢先だったんですが・・。
残念ながら叶いませんでした・・。
写真は当時、〆で出て来たハラスご飯です・・・。
西さんは、客や同業者が自分の料理を写真に撮るという行為が嫌いだったらしく(技を盗まれるという感覚だったのでしょうか)、ミシュラン三ツ星の常連店である「神楽坂石かわ」の店主でさえ、カウンターで西さんの料理を食べながらメモをとっただけで「でていけ!料理をやってるものなら判るやろ!」と追い出されたというエピソードを食通の友人に聞いてたので・・半ば死に物狂いで隠し撮りした写真です・・(^_^;)
もう時効だと思うので許してくださいね・・西さん・・。

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