秋田県立図書館所蔵の『秋田郡寺内村古跡記』という古書の中に以下のような記述があります・・。
①「古四王神社から三町ほど北西にある両津坂の北の方に(烏ヶ池)という池がある。昔この池に行くと帰って来る人が居なかったのでいつしか(帰らずの池)と呼ばれ、それが訛って(カラスヶ池)と名付けられた。」
②「古四王神社から五町ほど北、両津坂から四町ほど東の方向に狼の大群の棲み処があった事から狼ヶ沢と呼ばれる場所があった。関ヶ原の戦があったころ桑原与惣右衛門という人が狼ヶ沢を苦労して開墾したがある日一夜にして田畑が深い沼になっていた。それと同時期に近くに在る烏ヶ池の水が涸れたので、いまは狼ヶ沢を烏ヶ池という。
ヤヤコシイ話ですので要約すると、①の行くと二度と帰れなくなるという(カラスヶ池)が枯渇したと同時に、狼ヶ沢に一夜にして沼が出現した事から、昔の人はこの二つの沼が地下で繋がっていると信じ、新旧共々(烏ヶ池)と同名で呼ぶようになった、って事なんだと思います・・。
そしてこの「烏ヶ池(からすがいけ)」がいつの頃から「空素沼(からすぬま)」と呼ばれるようになったんだとか・・。
ちなみにこの①の(帰らじの池)は完全に枯渇したわけではなく、今では(ひょうたん沼)と呼ばれ近くにあるんだそうです・・(^_^;)ヤヤコシイ。
この空素沼界隈にはその他にも不可思議な伝説が残っていて、現在でも心霊スポットとして人気があるそうです・・。
会社からすぐ近くなので近々調査に行ってきます・・。
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