柳田國男が記した「遠野物語」には度々カッパも登場します・・。
「土淵町の常堅寺裏を流れる小川の淵には河童が棲んでいて、度々人々を驚かした。ある日子供が川で馬を洗っていると河童が出て来て馬を淵に引きづり込もうとした。馬は必死になって川からあがり岸まで逃げた。河童も負けじと馬の尻尾を離さなかったので陸に引き上げられ村人たちに捕まって殺されそうになったが『二度と悪さをしないので助けてください』と神妙に謝ったので許してやった。それ以来この渕で河童の悪戯は無くなった・・。」
「遠野の河童はキュウリ好きといった点では他の地方の河童と同じだが、顔の色は緑ではなく赤色だった。これには諸説あるが飢饉や貧困で赤子を育てられず川に捨てた子捨ての名残りとも語られている・・。」
その土淵町の常堅寺裏を流れる小川の淵まで来てみました・・。
陽も当たらない鬱蒼とした場所を想像しておりましたが・・意外と普通の小川です・・。
カッパの気配は一切しません・・(^_^;)
ちなみに柳田國男いわく、カッパの外観及び生態は下記のようだったそうです・・。
・子供くらいの体格
・指は3本、水かきアリ
・頭にお皿状の無毛部。渇くと弱って死ぬ
・皮膚は緑または赤
・口は短いくちばし型
・亀のような甲羅があることも
・肛門が3つある
・体臭は生臭い
・好物はキュウリ
・男女問わず見境なくお尻をさわるのが好き
・趣味は他人の尻子玉を抜く事
・サルが嫌い
・言語不明な歌をうたう
近くの茶屋にカッパの好物が売ってたので一本買って橋から釣り糸を垂れてみましたが・・この日は何故か掛かりませんでした・・。
渕の近くの茶屋にはこんなものも・・。
人間だろうが妖怪だろうが、悩みはそう変わらないみたいです・・(^_^;)
そりゃ毎日キュウリだけじゃ飽きるしなぁ・・。
カッパは居なかったけど、白い眉毛の猫は居ました・・。
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