漆原の化け石・・②

「今から400年も前の事、西木村西明寺の漆原付近に、毎夜丑満頃に独眼の大入道が出現し道行く人を捉え、錫杖を振り回して脅しつけたり、時に人家に乱入して悪戯をしたりして人々を怖がらせた。村人達が巫女に頼んでお告げを聞くと、北端れの墓地にある「ならのき石」が化けて出るとわかった。人々は「ならのき石」を祀ったが、その甲斐なく夜になると妖怪が出て悩まされた。村の八幡神社の神主の慈明院法師は、剣術が達者で妖怪の話を聞くと一笑にふしたが、祈祷を頼まれ出かけた夜、帰りに墓地のそばまで来ると、大入道が立ち、掴みかかってきた。法師は、腰の一刀で斬りつけ奮戦し、渾身の力で最後の一刀をあびせたところ手応えがあった。翌朝法師は墓地の近くに来てみたら大入道は石と化し、石には刀痕が残されていた。それ以来妖怪は姿を現さなくなり、化け石は今も漆原の北端れの地に祀られている・・

 

秋田県立図書館所蔵の「西明寺村郷土志」を現代語訳するとこんな感じになります・・。

キーワードを太字で記載してみました・・。

まずはこの古書に記載されている秋田県仙北市西木町の漆原地区の北端にある墓地というのが実在するのか探してみます・・。

グーグルマップで見ると、この青い屋根の北側で漆原地区の北の境界線の近くに墓場らしきものが見えます・・。

って・・本当にありました・・(^_^;)

近代に出来た墓石もあれば、いつの時代か解らないような小さな自然石の墓石も混在してるように見受けられます・・。

ここに大入道に化けたという「ならのき石」があったのか・・。

であるなら、大入道を退治した神主「慈明院法師」が住んでいたという八幡神社も近くにあるんじゃね?と探してみたら・・。

これまた古文書の通り、漆原の北方にありました・・(^_^;)

もしかしたらこの中に化け石は祀られているのでしょうか・・。

ちょっと中に入ってみます・・。

漆原の化け石・・①

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