昨晩、秋田県沿岸南部にかほ市にあるフレンチレストラン「レメデニカホ」で出てきた秋田県道川産「原木椎茸」と、にかほ漁港であがった「本ズワイ蟹」と、秋田の伝統野菜「沼山大根」と、あきたこまちの後継種「サキホコレ」を使ったリゾット・・。
非常に驕った言い方になるんですけど、県内の料理屋さんは僕が親の仇のように忌み嫌っているNG食材(椎茸)を、もう全部把握してるもんだとばっか思ってたんですが・・迂闊でした・・(^_^;)
味はともかく・・何故かこのフォルムに鳥肌が立つんですよねぇ・・。
最初に言っておきますが、彼ら(レメデ)に何一つ落ち度があるわけではありません、伝えてなかった僕が悪いんです・・。
もっと言うと・・コレを生来の敵(トラウマ)にした僕のオヤジとオフクロが悪いのです・・(^_^;)
あれは小学校3年生の夏休みでした・・。
自宅の裏側の薄暗い軒下に、オヤジがどっからか貰って来たという椎茸の榾木が20本ほど斜めに立て掛けられてあって、毎朝生えてきたソレを採取するのが夏休み中の僕の係という事になりました・・。
初日から大きいのが30本ぐらい採れまして、それをオフクロが焼いたり、煮物にしたり、サラダに入れたり、味噌汁に入れたり、フライにしたりして、三食全メニュー椎茸オンパレードの日になりました・・。
もうこの時点で既に、かなーりの許容量オーバーだったんですよねぇ・・。
それなのに翌朝オフクロに「フロスちゃん、なすて今日はキノゴどご採りにいがねあんだ?オメの係だべ!」と言われ「昨日全部採ってきたよ!もう無かったし!」と答えたら「つがう(違う)って、ちゃんと見で来いって!キノゴってそんたモンでねーあんだって!」と言われ、再度軒下に行き榾木の裏側を見てみたら昨日よりもビッシリ、数にして倍くらいのアイツが生えておりました・・。
翌日はまた表側に、その翌日はまた裏側に、来る日も来る日も椎茸料理という日々が延々と続き、夏休みが終わる頃には目を瞑ってもあの形が脳裏に焼き付き、やる気も食欲も無くなりノイローゼ気味になっていました・・。
これが僕と椎茸が断絶した顛末です・・
ですので友人や飲食店の皆さん・・君はホントに美味しい椎茸に出会ってないだけなんだよ!とか、そんなんで美食家気取りか!とか、ウチの椎茸は他とは違うから食えるはず!とか、そんな指摘や気遣いは一切要りませんので、なんとか今後はヤツを僕の目の前に置かない方向で宜しくお願い致します・・m(__)m
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