江戸後期から明治初期にかけ、久保田藩士だった石井忠行が記した「伊頭園茶話」に、秋田県横手市平鹿町のとある集落について、下記の様な逸話が残されています・・。
■湯沢村と岩崎村の間に明沢村といふあり。この村の外れに横死者が数多出る場所あり。そのむかし村人が部落の娘を生きたまま山中に埋め頭に杭を打って殺した事があり。それからというものこの穴の周りで何代にもわたって様々な凶事が起こる。その場所は明沢村悪所と呼ばれ今でも誰も近づかない。
■明沢村は毎夜提灯の灯のようなものが出る。人が近づくと消え通り過ぎるとまた見える。狐火だろうと伝わっている。
■明沢村に樋清水という場所あり。そこは樋水半右衛門が無念の討ち死にをしたところだが、夜半になると青白い炎が燃えて飛ぶのを見ることが出来る。半右衛門の怨念という。
界隈には他にも数多の言い伝えがあるようです・・。
メディアやSNSで都市伝説化されて有名になった青森県に在るという「杉沢村」みたいな場所が、秋田県にもあったのでしょうか・・。
すぐ近くにある「地獄沢」も気になります・・。
県内には「地獄」の名が付いた地名が何か所か在るのですが、そこに温泉や有毒ガスでも噴出してない限り、「子捨て」「姥捨て」「追い剥ぎ」「大量虐殺」等のネガティブなエピソードしか確認できませんでした・・(^_^;)
車で数分の所に「嬲沢(なぶりさわ)」もあるようだし、近々調査に行ってみます・・。
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