死人里路の伝説・・②

秋田県由利本荘市のそのまた山奥に、漫画日本昔ばなしにでも出て来そうな「東由利」という山間の町があります・・。

そこをまたドンドン山奥に進んでいくとシビトサトウジまであと6分という所まで辿り着きました・・。

「2.3キロメートル先道路決壊の恐れあり」・・らしいのですが・・。

何のためにココまでやらなきゃならんのだと自問自答しつつも・・先に進みます・・。

ジェラシックパークとかに生えてそうなシダとか原生林が密生するジャングルの坂道みたいなのを抜けると・・ココがグーグルマップが示す死人里路のポイントです・・。

戦国時代から近代までの郷土の逸話を纏めた「石沢郷土誌」という古書に下記のような記述がみられます・・。

「亀田村の貧しい百姓の若者と、大内町石沢村のサクノという庄屋の娘が村の盆踊りで知り合い恋仲になった。

しかし身分不相応なため夫婦になることが出来ず、二人は月に一度深夜に鬼倉山の山中にある「サトウジ」という場所で逢瀬を重ねた。

とある冬の日、二人はサトウジに向かう途中猛烈な吹雪にあい、相手の名前を呼びながら途中の山で離ればなれのまま息絶えた。

村人は二人の事を哀れに思い、若者の死んだ所を「大死人山」娘の死んだ山を「小死人山」、界隈を死人里路と名付けて偲んだ。」

とのこと・・。

もっとオドロオドロしい由来かと思っていましたが・・こーいう美しくも儚げな伝説がある地名だったんですね・・。

現在は「大死人山」→シビトサトウジ、「小死人山」→サクノ台、という名前に替わっています・・。

この細い古道は二人が通った小道だったのかもしれません・・。

 

 

死人里路の伝説・・①

 

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