「ジジ捨沢」という現実・・①

【秋田県男鹿半島の突端にある入道崎のとある部落には「オヤ沢」又は「ジジ捨沢」と呼ばれる場所があり、其処からは沢山の人骨が出てくるとの事・・。これまで、ウバ捨山と伝えられている土地があるのを聞いたことがあるが、男鹿にはその連りのジジ捨沢があるという事は、全国的にも珍しい事である・・】と、1977年に秋田文化出版社で発行された「男鹿こぼれだね」に記載があります・・。

これは秋田のみならず、北東北の貧しい寒村で古から連綿として続けられてきた「口減らし」というモノ悲しい慣習の名残りだと思います・・。

その犠牲者は「ジジヶ堤(協和荒川)」「姥殺し沢(潟上市)」「爺殺し沢(協和荒川)」に見られるような年寄りのみならず、せっかく生まれてきた稚児にも及び「おぼこ沢(大館市)」「蟇<びっき>沢(湯沢市)」「児ヶ墓(由利本荘市)」「地獄沢(大仙市強首」等、全県にわたりその悲劇の痕跡を示す地名が残っています・・。

詳細は後程・・。

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