集団で狩猟をする「阿仁マタギ」とは異なり「湯ノ岱マタギ」は基本的に独りで山に籠り、熊の通り道に何日も気配を消して潜伏するという狩りの性質上、獲物と近距離で対峙する事が多々あり、菅さんの50年のキャリアの中で幾度か命の危険に晒されたことがあったそうです・・。
この写真は菅さんを噛んだ熊の牙・・長い・・。
マタギの間では通称「ナガサ」と呼ばれる狩猟刀・・。
地域によっては「叉鬼山刀」と呼ばれる事もあるそうです・・。
ナガサは熊と近距離で出くわした時、もしくは鉄砲の玉を避け突進して来た時に使う最後の命綱なんだとか・・。
ちなみに右手の傷は熊に引っかかれた時のものだそうです・・。
こちらは熊の体内から出てきた菅さんが発砲したライフルの玉・・。
熊の大腿骨のような丈夫な骨にあたると、こーやって玉の方がヒシャゲルんだそうです・・。
そりゃ地元の警察官が拳銃じゃ太刀打ち出来ないってさじを投げるわけだわな・・(^_^;)
僕ら常人とは違う世界で生きている老マタギの話は、何時間聞いていても飽きることはありませんでした・・。
こちらは200キロ級の月の輪熊の胆嚢を干した熊の胆・・。
マタギの間では「熊胆一匁(3.75グラム)は金一匁」と言われ、昔はそれが米一俵(60キログラム)に相当するぐらい高価な薬だったそうです・・。
ちなみに現在もこの大きさでマタギから直接買うと30万円程度、薬局で買うと100万円で取り引きされることもあるそうな・・。
それに中国ではコロナウイルス用の特効薬を熊の胆ベースで作ってるらしいので、その価値は益々跳ね上がる可能性があります・・。
俺、いまからでもマタギになろうかな・・。
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