東京六本木にある炉端焼き「マタギ」で出てきたヒグマの肉・・。
一般的にはヒグマ(北海道)よりもツキノワグマ(本州)の方が食味が良いと言われておりますが、此方で出てきたヒグマの肉はそういう観念が覆るほど美味でした・・。
それもそのはずで、ヒグマだろうが月輪熊だろうが、アナグマだろうがイノシシだろうが、彼らが生前食べていた餌によって肉質が大きく異なるし、仕留めた猟師の解体技術によって獣臭さが消え旨味が何倍にも増すものらしく、「熊肉」だからって一緒くたには括れないらしいのです・・。
秋田って昔から野生鳥獣の宝庫なので、腕の良いマタギは豊富なんだけれど、彼らはお金になる毛皮や胆嚢だけを珍重するので、肉の部分が貴重で可能性のある食材だという意識が低いんだと思うんですよね・・。
結果、ジビエを最高の状態で秋田の有能な料理人にバトンタッチ出来る猟師が一人もいない気がします・・。
そういう「食」に対する意識の高いマタギが地元に居たら、秋田の食文化は益々花咲くことになるんだろうけどなぁ・・。
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