阿仁鉱山が栄えていた頃(1716年・産銅日本一)大覚野峠に一軒の茶屋があった・・。
表向きは優しい顔をした爺さま(安兵衛)が一人で営んでいる茶屋(旅館)であったが、裏では旅人を吊り天井の部屋(竹槍の付いた天井を縄で釣り標的がその部屋に入ったら頃合いを見て綱を切り天井を頭上に落とす仕掛け)に泊めて殺し、金品を奪っては裏の底なし沼に死体を捨てるという強盗であった・・。
ある日、諸国巡業中の若い娘が茶屋に泊まり、安兵衛が夜中に娘を襲った・・。
娘は「金品は全部差し上げます、ですが親の敵を取るまでは死に切れません、後生ですから命だけはお助けください!」と命乞いをしたが、結局は殺され屍は底なし沼に捨てられた・・。
それからこの峠を通る度に沼底から「助けてください~」という女の呻き声が聞こえてきて、旅人を恐れさせたという・・。
いま茶屋の跡ははっきりしないが、郡境から少し西木村のほうに入ったところに娘が捨てられたという底なし沼の跡は残っている・・。
江戸時代に刊行された『越後谷文書』の「万歳日記」の項に、この安兵衛茶屋事件の記載があります・・。
つ、吊り天井って・・そんなインディジョーンズの映画に出てきそうな仕掛けが、実際にあったなんて・・(^_^;)
別の古書には「大覚野峠は現在、大覚野農場になっている」と書かれれているので・・たぶん安兵衛茶屋があったとこはココ辺り変だと思うんですよね・・。
で、この6か所ある水色の部分の何れかが伝説の底なし沼だと思うんですが・・。
この林道の左側の沼じゃないかなぁ・・。
とりあえず近いうち行ってみようと思います・・。
くわしいことはそのあとに・・。
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