ギンポ・・。

いまや東北一との呼び名が高い天婦羅屋「秋田 天ぷら みかわ」の北嶋親方から「今年もギンポが入りました!今晩如何ですか!」とのお誘いがありました・・。

ギンポと聞いて、ピンとくる方は少ないんじゃないでしょうか・・。

ギンポ、ギンポウ、銀宝などとも呼ばれるこの魚は、調理法により全く評価の判れる不思議な魚です・・。

江戸時代の文献を見ると「下民ノ食トス」「近来は民間の食となりぬ、味良けれど下品なり」などと辛辣な事を書かれておりますが、昨今その評価が反転し「銀宝を食べずして天婦羅を語る無かれ」「江戸っ子たるもの借金してでも春は銀宝を喰え」とも言われておるそうです・・。

特に天婦羅ダネとしてのギンポは、アナゴよりもメゴチよりも上物にランクされるという天婦羅マニア垂涎の魚なのです・・。

通常は一年モノを使うらしいのですが、今回は二年モノと食べ比べをさせてくれました・・。

アナゴよりも脂身が少なく、むちっと筋肉質で、雑味も無く透明感まで感じる食味・・。

もうそろそろ旬は終わりますが、もし何処かでこの魚を目にすることが有ったら、それはかなりラッキーな事だといえますね・・。

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