昨晩、行きつけの小料理屋「心粋厨房 獬(しんさいちゅうぼう しえ)」さんに伺いました・・。
秋田も急に寒くなってきたので、最近はハナから燗酒を頼みます・・。
女将のカオリさんの燗の仕方も堂に入っていて、ひとくち吞んだだけで緊張が和らぎ食欲がわいてきます・・。
ちょっと大袈裟かもしませんが、そのむかし石田三成が豊臣秀吉に出したぬるい茶と同じで、一杯目の燗酒の温度ってけっこう大事だとおもうんですよね・・。
今季初お目見えの秋田の県魚「ハタハタ」・・。
秋田県南部「象潟漁港」であがったモノをじっくり炭火で炙り、冬にならないと持たない魚卵「ブリコ」のような硬さや食感に似せ、山菜のミズの芽を和えたそうです・・。
うーん・・ここ何年かで数多くのハタハタ料理を食べてきたんですが・・これ以上のモノには巡り合えてこなかったかも・・。
親方の創造力、客の舌にピタっと合わせてくるセンス、どちらも至高の領域に届きつつあります・・。
もう名残りの渡り蟹の醤油漬けと・・
はしりのダダミ(真鱈の白子)・・。
このふたつの獬スペシャリテを同時に楽しめるのは今の時期だけだそうです・・。
〆のパスタ・・。
たしか渡り蟹とズワイ蟹が入ってたはず・・。
コロナ禍になり、店舗存続の為なりふり構わず食材のクオリティを落としたり、サーヴィススタッフの人数を減らしたりしている飲食店が増える中、ここの親方と女将は何処までも正直に、何処までも真っ当にお店を営んでいます・・。
それがこの業界再生への近道なはずなんですが・・判っていてもなかなか出来ない事だと思います・・。
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