以下(省略)抜粋。
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江戸時代の偉大なるジャーナリスト菅江真澄の著書にも記述がある「猿酒」が、約千年後の今日まで甕入りでそのまま秋田県平鹿郡田代村の山深き一農家の家宝として秘蔵されているという不思議な事実がある。
真澄の記した雪の出羽道から引用すると『山内村の嶋田源助という旧家に「猿酒」というものがある。前九年の八幡太郎義家の時代から伝わるその酒は、3匹分の猿の皮と筋肉を取り、胆のうと背肉を水に1か月ほど冷水に浸し、その後陰干ししてから6か月程美酒に漬けてから再度干し、最後に塩水に浸して甕に入れ蓋をし3年間密封して完成させる。完成した猿酒は、1さじ分を飲んだら同量の水と塩を入れて補充すれば1000年間変わらずに病を治すことが出来るとされるが、一子相伝の家伝のため秘匿され、甕の中身を除いたものは呪いが掛かり死ぬとされた。その噂を聞き付けた近くの寺の和尚が死んでも良いから猿酒の甕の中を覗きたいと懇願され已む無く見せると1年も経たずに死んでしまった。それから数十年後、同じ寺の和尚が先祖が死んだのが本当か試す、と言い見せたが、やはり1年して死んでしまった。それから嶋田の家では誰にも見せない家宝の神様、としてお祀りし現在も秋田県平鹿郡山内田代の嶋田源助の子孫が住む農家で家宝として大切に保管されている。』
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菅江真澄が図解した猿酒の入った甕の高さ1尺8寸5分(56cm) 口径7寸(21cm)周囲3尺8寸5分(117cm)・・。
坊主じゃないけど、そーいわれると中を覗いてみたいわなぁ・・。
山内村に寄ったときに探しに行ってみようと思います・・。
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