「秋田の宝」と言っても過言ではない比類なき技術を持ち、地元の飲食店にも多大な影響を与えていたのに、今では幻になってしまったレストランを紹介する「秋田のロストグルメ」、第3弾は『J一行樹』さんです・・。
J一行樹の高橋一行シェフは未だ「フュージョン」と呼ばれる料理が確立されてなかった時代の日本の先駆者であり、このジャンルの数少ない体現者でもあったのですが2年ほど前に急逝してしまいました・・。
「フュージョン」=「多国籍料理コース」は様々な国の食文化の要素や技法を組み合わせて違和感のない流れで提供するコースのことですが、言うは易くとも事はそんなに単純ではありません・・。
イノベーティヴフュージョンを名乗り、同じようなことをしてる方を全国で何十人も見てきましたが、彼のような創造力を持ち、食べ手の琴線に常にピタっと寄り添える精妙な感覚を持った料理人には、ほん僅かしか巡り合う事が出来ませんでした・・。
このジャンルって見た目は派手で今流行りのインスタ映えもするんだけど、そーいう特別な感覚と技術を組み合わせ「魂」みたいなものを吹き込めるような人でないと、ただの真似事というか張りぼてみたいになっちゃう危険性があるんですよね・・。
一品一品、魂が入ってるなと感じたの高橋一行シェフの料理・・。
もう一度食べてみたかったなぁ・・。
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