秋田のロストグルメ・・②

その分野で唯一無二のクオリティを示し、秋田の食文化形成に多大なる貢献をしてたのに、今では幻になってしまった料理を紹介する「秋田のロストグルメ」第二弾は、5年程前まで秋田市広面にあった南インドカレーの名店「カナカナ」さんです・・。

カレーと言えばインド、インドと言えばカレーなわけですが、大別して牛乳や生クリームで味を調え油分タップリ濃厚さが特徴の北インドカレーと、水分多めでシャバシャバ系、多種多様なスパイスを使うのが特徴の南インドカレーに分けられるそうです・・。

で、カナカナさんは秋田県で唯一の南インドカレー専門店でした・・。

それも既存の何処の店とも違った、我々秋田県人のカレーの概念を覆すようなハイレベルの店だったのに・・。

僕の小学校の後輩だという店主は生粋のカレー職人だったわけではなく、旅行先のインドのゴアで現地人からレシピを教わり、それを忠実に再現しただけなんすよとか言ってたけど、どっちかというと大雑把なイメージであるカレーを、あんな繊細で次元の違う食べ物に昇華させることが出来るなんて、謙遜してるだけでよっぽど鋭敏な感覚を持ってた方なんだと思います・・。

それなのにそれなのに、常連の僕にも一言も告げず、突然店を閉め行方知らずになってしまうなんて・・。

何方か彼らの行方を知ってる方はいらっしゃらないでしょうか・・秋田の為にも、行き場を失ったカレー難民の僕の為にも、もう一度再開してもらいたいんですがね・・。

カレーの事を書いてたら、30年程前中国に留学してたとき、僕の隣の部屋に住んでたインド人留学生に日本から船便で送られてきたレトルトのカレーマルシェを差し入れしたら「こんな旨い食べものは初めて食べた!これは何という食べ物ですか?」とビックリしていたことを思い出しました・・。

現地では何故か日本から進出したカレーココイチが人気だという話を聞いたことがあります・・こんなにレベルの高い民族の宝のような食べ物が目の前にあるのに・・どうかしてるぜインド人・・。

 

秋田のロストグルメ・・①

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