サルという食材・・。

日本一深い湖として有名な「田沢湖」周辺の森を猟場にしている生内(おぼない)マタギの長老から、先日興味深い話を聞きました・・。

長老が言うには、昭和50年代くらいまで界隈にはニホンザルが群生していて、熊やウサギ同様狩猟の対象として大量に捕獲していたんだそうです・・。

サルの毛皮はフサフサとしていて肌触りも抜群の為、防寒着としての人気が高く、当時は熊の毛皮の三倍で取り引きされていたんだとか・・。

毛皮以外も有用で、その肉は茹でると比内鶏のような黄色い脂が染み出て、得も言われぬ独特の甘みも有るため、民間では「猿肉は肉の王様」との呼び声が高く、大正時代のマタギ達は獲りたてのサルを屋台に吊り下げ隣町の角館まで「エンコ(猿子)、いらねすか?」と売りに歩くと即完売、というのが常だったそうです・・。

それと猿肝は「熊の胆一匁は金一匁」と言われる熊の胆嚢よりも高価で売り買いされ、値段も数倍したんだとか・・。

サル・・万能じゃんか・・(^_^;)

ちなみにコチラは熊の胆。

狩猟後体内から取り出し数週間乾燥させたもので、計ったら30グラム程ありました・・。

通常グラム1万円が相場なのでこれで約30万円・・(^_^;)

ほとんどが富山の製薬会社が買い占めるんだそうです・・。

そういえば昨今隣国中国でもこの熊の胆汁がコロナウイルスの特効薬に成り得るという事で注目され、生きた熊の胆嚢に注射針を刺し日々抽出してる姿が動物愛護団体にリークされ大問題になってるっていうニュースも見かけました・・。

それにしても熊で30万ってことは・・サルの胆(キモ)ならば現在の値段でいくらぐらいになったんでしょうか・・。

最盛期には1シーズンで100匹ぐらい獲れたらしく・・マタギやってたら一財産稼げたんじゃなかろうか・・。

 

こちらは昨年新設したという熊の解体場・・。

マタギに撃たれたクマは通常地面にシートを張って解体されていたんだそうですが、最近は衛生面も考慮し、このハンガーみたいなのに括り上げられ、アンコウみたいに吊るし切りにされるんだそうです・・。

一回解体を見てみたいです!とお願いしたら、お前も物好きだなあと溜息をつかれましたが、次回連絡を貰う事になりました・・。

その様子はまた後日・・。

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