馴染みの和食屋にて・・。

僕が秋田で最も信頼している料理人の一人である「心粋厨房 獬(しんさいちゅうぼう しえ)」の松橋親方は、先々月に病気で倒れてしまい現在入院療養中です・・。

獬さんは料理担当の親方と、配膳担当の奥さんの二人だけでやっていたので、こういう状況になっちゃうと当分は営業出来ないだろうなぁと思ってたら、先日奥さんから「とりあえず一日一組限定なら私一人でやれるかもしれないので、もし宜しければいらしてください!」との連絡がありました・・。

そんなこと言ったって、配膳以外やらない奥さんが料理を作るなんて、ちょっと無理があるんじゃないかなぁと思いながらも昨晩伺いました・・。

此方は最初に出てきた皿「海老しんじょとセリの炊き合わせ」・・。

「黄ニラ」と由利本荘市産の「重兵衛トマト」と「ふくだち」の和え物・・完璧。

岩手県産(左)と長崎県産(右)の牡蠣を・・

蒸し焼きしてから、手慣れた感じで包丁をいれると・・

こーなりました・・。

プリプリで火入れの加減も完璧・・。

久々にこんな美味しい牡蠣を食べたような・・。

獬さんの魅力は、バー顔負けのフルーツカクテルの充実度なんですが、今回もいろんな和柑橘がそろっておりました・・。

定番の揚げパン・・。

此方も獬の定番スペシャリテ「秋田沖で上がった本ズワイ蟹のカンジャンケジャン」

親方の盛り付けはもうすこし豪快なんですが、今回は甲羅の細部にまで丁寧に包丁が入っていて、殻の奥の身も取りだし易く、女性ならではの気遣いを感じました・・。

浸かり具合も丁度よく、百点・・。

最後にイカ唐墨と海老酒盗が出て、これで6000円のコースだそうです・・。

食材のクオリティ、調理の精妙さ、品数、どれをとっても親方に負けず劣らずの逸品ばかりが出てきて、本当にお見逸れしました・・。

いままで奥さんはお酒を出したり皿を下げたりしてるところしか見たことなかったので、これ程の事が出来るなんて思ってもみなかったんですが、毎日ずーっと親方の横で見てるうちに自然に会得したって事なんでしょうか・・。

どのみちサプライズでした・・。

どっちかというとこれは食べログネタだと思うんですが、最近はこの日記の方も見に来てくれる方増え、毎月7万アクセスと本家と逆転してしまってるので、県内外の方々に少しでも多くこの佳店を知って頂きたく、今回は此方にアップしておきます・・。

 

 

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